Aさんが嫌い？
「同じ職場にいるAさんのことがイヤなんです。」
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苦手な人がいるというご相談の場合、
苦手な人自身を分析したり
対応方法を考えたりすることで
その嫌悪感が解決するとは限りません。
むしろあなたの目に
その人がどう映り、
どの部分が苦手で
あなた自身が何を感じているかを
知ることが、とても重要な
解決への手がかりになります。
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先日のクライアントさんは
「Aさんが苦手です。」
との一言からこんな会話が始まりました。
「Aさんは愛想が悪く、挨拶もぶっきらぼうで
とても感じが悪いんです。」
「そうですか。」
「はい。周りの気分も下げているように
思えてなりません。」
「周囲の空気も良くないものにしていると？」
「はい。あんな感じのままでいては、、、、、」
「あんな感じのままだと？」
「、、、、、。あんな風だと、、、。」
「、、、、、。」
「追い出されます。」
「追い出される、ですか？」
「はい、、、。」
「どうしてでしょう？」
「あの、今なぜか20代の頃の自分が
頭に浮かびました。」
「20代の頃の？どんな自分ですか？」
「実家暮らしをしていたんですけど、
両親と仲が悪くて、、、愛想がなくて
返事もぶっきらぼうでした。
まるでAさんの姿が当時の自分と
同じように見えることに
今気付きました。」
「そうでしたか。」
「それで当時、自分の実家での態度が
良くなかったことから、
両親に家を出て行くように言われました、、、、、。」
「そんなことがあったのですね。」
「、、、はい。
だけどあの時私は、
”家を追い出された”と
思いたくなかったんです。
自分は”親に家を追い出された”なんて
恥ずかしくて認めたくなかったんです。
今やっとそのことに気づきました。」
「そうでしたか。
それは辛い思いをされたんですね、、、。」
「親から家を”追い出される”なんて
かっこ悪いじゃないですか。
そんなこと誰にも言いたくなかったですし、、、。」
「認めたくなかったんですね。」
「ええ。今こうやって話しているけど、
なんだかとても悔しいというか悲しいというか
その両方の気持ちを感じています、、、。」
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このクライアントさんは
Aさんという苦手な人を通して
自分自身と向き合うことが
できました。
悲しい気持ちをきちんと
感じ切ることができました。
これでこの思い出を癒すことが
できたのです。
その後、この方からは
「あんなにイヤだったAさんのことが
それほど気にならなくなりました。」
という報告がありました。
押さえ込んでいた感情に気づくということは
その思い出から卒業できる瞬間です。
その結果として
苦手な人が気にならなくなる、
自然と遠ざかって行く、
これはよくあることです。
(会話についてはクライアントの方の許可の元に
掲載させて頂きました。)
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心理カウンセリング/マインドブロックバスター
石川県金沢市
カウンセリング・ルーム 楽庵
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