怒り③
”怒りを分解する”という方法があります。
「Aさんと自分との間である会話を交わしたら、
険悪な雰囲気になってしまった。
その場にいたBさんの一言でとてもいやな気持になった。
Cさんに話しを聞いてもらいたくなったけど、
ちゃんと聞いてもらえるか心配で言えなかった。」
というようなちょっと複雑な問題が発生したとします。
この時にAさん、Bさん、Cさんと自分とのやりとりを
一連の出来事として捉えると非常に苦しくなります。
自分一人で一気に全ての人との関係を解消する、
というのは至難の技と言えるかもしれません。
こういう時には一連のストーリーとして出来事を捉えるのではなく、
1つ1つを”分解”してできるところから解きほぐしていく、というやり方がお勧めです。
私とAさん
私とBさん
私とCさん
に注目します。
(AさんとBさん、BさんとCさんの問題には触れません。)
①Aさんとの会話
・・・なぜ険悪な雰囲気になってしまったのか?
→あの時自分は忙しさのあまりイライラしていて、
思わずAさんに八つ当たりしてしまったのかもしれない。
→明日謝ろう。
②Bさんとの会話
・・・Bさんからの一言でイヤな気持ちになったのはなぜか?
→Bさんから非難されたように感じた。
イライラするほど忙しい自分の状況を汲んでほしかった。
→これからは自分の許容量を超える仕事は抱え込まないようにしよう。
初めから断るか、早めに助けを求めるようにしよう。
③Cさんに言いたかったこと
・・・Cさんに言いたかったことは何か?
→他の二人に非難されたと感じたので、愚痴を言いたかっただけかもしれない。
だけど本当の原因は仕事量についてのことだとわかったから、
→あの時は結局Cさんに何も言わなくてよかったのかもしれない。
自分と相手との問題だ、と思って会話していても、
思わぬところから矢が飛んでくることがあるものです。
(逆に思わぬところから助けの手が差し伸べられるということもありますが。)
今回は仕事量が多くてイライラしていた、
ということが目には見えない引き金になっていました。
そこに気づくことで問題を解きほぐす糸口が見えてきました。
(例のような複雑な展開はそうそうないかもしれませんが、、、。)
できればネガティブな感情には予め対処する方法を身につけておきたいものです。
カウンセリングなどで心を解放すると、そもそもネガティブな思考に陥りにくくなる、
という点も付け加えておきます。
人間関係というのは、たとえこじれるようなことがあっても
あなたの意識次第でそれを取り戻すチャンスが必ずやってくる、
ということもまた事実です。
****************************************
心理カウンセリング/マインドブロックバスター
石川県金沢市
カウンセリング・ルーム 楽庵
****************************************